都会と花粉


花粉を吸いこむことによって発症する花粉症。
一見、山間部の人は毎年大変だなぁ・・・なんて思ってしまいがちですが、 実はスギの木など見かけないような都市部の方が、花粉症患者は多いとされています。
何故だかご存知ですか?

都市部では工場やオフィス、車、人間が集中して大量の熱が出て、中心部ほど高温になるヒートアイランド現象が起きています。
この熱が上昇気流をつくり、都市上空に向かって流れていきます。
すると、上空に向かった空気を補うように周辺地域から空気が入ってきます。
一帯の山林から舞い上がった花粉も一緒に・・・。
都市の規模が大きいほど発生する熱が大きく、上昇気流の流れも大きくなって周囲から入り込む空気が増えます。
大都会はまさに、上空から花粉が降りそそぐ構図になっているのです。

そもそも、何故そんなに多くの花粉が舞うのでしょうか。
実は、花粉症患者が爆発的に増えた時期があります。
厚生労働省の調査によると、1976~1985年の間に発症した人は、全体の67.5%を占めるといいます。
このピークは、ある事柄を指しています。

第2次世界大戦後、焼けた国土や家屋を再建するため、雑木林や天然林がつぎつぎに伐採されました。
それでも足りない木材を確保するため、国を挙げて大量にスギを植林したのです。
これらのスギが若いうちはまだ良かったのですが、スギは樹齢30年を過ぎると花粉飛散の適齢期に入ります。
戦後いっせいに植えられたスギが成長し、大量に花粉をばらまくようになるのが、 花粉症発症のピークと一致するのは実は当たり前の事だったのです。

今後適齢期に入るスギも多く、スギ花粉の量は増える一方です。
ここ数十年は状況が変わらないと予測されており、花粉症に悩む人にとってはなんとも気の重い話です。

中には、花粉症の時期は在宅で仕事をして、家から一歩も出ないようにしている方もいらっしゃるようです。

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そこまで徹底しないと、ちょっと外に出ただけですぐに花粉にやられてしまうようです。

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